町子の復刻便箋 ふみきり

長谷川町子は、太平洋戦争が激しくなる昭和18年頃から、漫画の仕事が減ると共に、便箋などのデザインも手がけました。 戦況の厳しい中、人々が皆抑圧された暮らしをしている中での、町子が生み出したこれらの明るいデザインには、本当に驚かされます。明るさとユーモアを忘れず、大胆さもあり、町子の心根に触れられるようです。
この便箋シリーズは、様々な画風で制作されており、町子の画力だけではない、デザイン性の高さも窺えます。 中のデザインもかわいらしい便箋には、表紙にそれぞれのタイトルがつけられていました。
この便箋を、昭和の時代に生まれたリソグラフという印刷技法を用いて、発売当時と同じ大きさで復刻しました。 印刷の特性上、強く擦るとインクが色移りしやすいので、ご注意の上お楽しみください。

＜ふみきり＞
サイズ：148×210mm
紙：ハトロン紙
日本製